★国立印刷局「市ケ谷センター」はムダではないのか ●10億円の土地に5億円の建設費 「稼働率はどれだけですか?」 「ただ質問に答えろというのは心外だ!」 仕分け人と各省庁の担当者らが丁々発止で火花を散らす行政刷新会議の「事業仕分け」。 その舞台となっているのが、独立行政法人「国立印刷局」の市ケ谷センター(新宿区市谷本村町)の体育館だ。 作業のための机やイスが置かれたアリーナの広さは1225平方メートル。 バレーボールのコートを2面取れる大きさで、2階部分には観客席も設置されている。 なかなか立派な建物だが……ハテ、これは必要な建物なのか。 ムダ削減をやっている、その場所からしてムダではないのか。 国立印刷局によると、「普段は職員の健康増進のために使っている」(広報室)と言う。 あれ、どこかで聞いたことがあるなあ?と思ったら、例の社会保険庁である。 国民が支払っている保険料で自分たちが使うマッサージ器やゴルフボールを購入し、 バレると「職員の福利厚生に必要」と言い訳していた。 竣工は02年12月。建設費は5億円だ。 「あの場所には、もともとグラウンドがあったのですが、その一部を新しい施設が必要になった内閣府に譲り渡した。 この“所管替え”に伴って残った土地に体育館を建てたのです」(広報室) どうやら、土地を差し出す代わりに体育館をもらったらしい。 しかし、民間同士ならいざ知らず、省庁間のバーターに億単位の施設という“お土産”が必要なのか。 国土交通省の地価公示によると、すぐ近くの市谷仲之町の地価は1平方メートル77万円。 さすが東京のど真ん中である。問題の体育館の土地は、10億円近くで売れる計算だ。 隣接する研修所や「お札と切手の博物館」もセットで売り出せば、相当なムダ削減になりそう。 さて、仕分けしますか。 ネタりか
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