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千葉県の主婦の声

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【映画】堤幸彦監督が映画ファンに嫌われるワケ

BECK(松竹、日本テレビほか) 描写よりも感情表現  堤幸彦作品は、観客に受け入れられるのに、なぜ一部の熱心な映画ファンには嫌われることが多いのか。パ リの漫画学校を取材したときのことを思い出した。  フランスにはバンド・デシネ(BD)という漫画があるが、日本の漫画と明らかに違う。日本漫画を教える日 本人講師は、「BDは絵を描き込むが、日本の漫画は省略して想像させる。BDは物語を見せるが、日本漫画は キャラクターの感情表現を見せる」と言った。映画らしい映画がBDだとしたら、堤作品は日本漫画ではないか、 と思う。  漫画が原作の「BECK」は、漫画好きの堤監督らしい青春映画だ。いじめられっ子の高校生(佐藤健=写真 左端)が米国帰りのギターの天才(水嶋ヒロ=同中央)と出会い、バンドを組み、ステージを目指す。ストーリー は単純で、映像は時に薄っぺらく見える。それでも次第に引き込まれ、自分とは無関係だと思っていた主人公た ちに、ついには共感させられた。物語よりも、主人公たちの感情の流れで一気に見せるのだ。  例えば、音楽業界を牛耳るマフィアが登場しても、暗黒社会に生きる迫力や怖さは伝わってこない。画面のマ フィアは「記号」であって、観客が実像を想像しなければならない。記号だから薄っぺらい。堤監督はマフィア の描写より、それを恐れる主人公の感情表現を重視しているのだろう。  そして驚くべきことに、最も描写しなければならない部分まで、あえて省略してみせるのだ。賛否両論あると 思うが、堤監督の真骨頂として評価したい。2時間24分。有楽町・丸の内ピカデリーなど。(小梶勝男) (2010年9月3日 読売新聞) YOMIURI ONLINE トップへ映画評 最新記事 :
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