もう一つの箱根駅伝、22大学が同じコースをごみ拾い 東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の往路と同じコースと中継所を使って 沿道をごみ拾いするイベント「もう一つの箱根駅伝」が9日、始まった。 22の大学から20チーム、約120人が参加。初日は平塚中継所までで、10日に箱根のゴールを目指す。 箱根駅伝の応援などでポイ捨てされたごみを拾って沿道を清掃しようと、 神奈川大学など県内大学の探検部や冒険部などが中心となって2006年に始まった。 今回が5回目で年々参加大学が増えている。昨年は45リットル袋207個を回収した。 往路108キロを1泊2日で襷(たすき)リレーし、タイムとごみの量でポイントを加算し総合順位を決める。 初日は3区間66・1キロを9時間ほどかけて歩き通した。 鶴見中継所をトップ通過した帝京大学チーム(昨年2位)のリーダー、渡辺嶺さん(22)は 「去年は着順でトップだったが、ごみの量で負けた。大会の趣旨を間違えると勝てないところが面白い。 今年は両方で首位に立ちたい」と意気込んでいた。 イベントの実行委員長で東海大探検部4年の佐々島曉さん(22)は 「単純なボランティアというより、楽しんで競えるイベントにしたいと思って取り組んできた。 来年以降もずっと続くよう、後輩たちに伝えていきたい」と話した。
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