日本を訪問しているチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は31日、 都内で記者会見し、中国政府に対して日本など海外のメディアによるチベット自治区での 自由な取材を認めるべきだと訴えました。 ダライ・ラマ14世は、日本の仏教界の招きで、10月30日から来日しているもので、 31日に東京の日本外国特派員協会で記者会見しました。この中で「チベット族と 漢族は良好な関係なのに、なぜ評価しないのか」という中国国営メディアの質問に対して、 ダライ・ラマ14世は「中国では情報が統制されており、中国のメディアは一方的な 報道しかしていない。チベットの人々が幸せな生活を送っているという中国政府の主張は プロパガンダにすぎない」と反論しました。そのうえで、当局の監視がない形で日本など 海外のマスコミの取材を許可し、チベット自治区の現状をありのままに見せるべきだと述べ、 自由な取材を認めるべきだと訴えました。一方で、ダライ・ラマ14世は去年の 11月以来開かれていない中国政府との対話について、「中国政府はチベット問題の 解決のための現実的なアプローチをとるべきだ」と述べ、中国政府が対話の再開に 乗り出すよう呼びかけました。 *+*+ NHKニュース 2009/10/31[17:41:56] +*+*
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