死亡したように装い日本生命保険(大阪市)から保険金約5400万円をだまし取ったとして、 警視庁捜査2課は10日、詐欺の疑いで、朝日新聞販売店の元店員西村豊容疑者(55)=川崎市 多摩区西生田=ら3人を逮捕した。 ほかに逮捕されたのは、西村容疑者の元妻で元日本生命社員蒲池優美子容疑者(58)=さいたま 市大宮区=と、会社員前島裕之容疑者(44)=埼玉県川越市=。 捜査2課は、ほかの保険会社からも保険金約3600万円を詐取し、被害額が計約9千万円に上る とみて調べている。 逮捕容疑は、日本生命から死亡保険金を詐取しようと画策し、契約者の西村容疑者が心筋梗塞で 死亡したとする虚偽の死亡診断書や戸籍抄本などを同社に提出。03年12月、保険金約5400 万円を銀行口座に振り込ませ詐取した疑い。 捜査2課によると、蒲池容疑者は否認し、ほか2人は認めている。 西村容疑者は96年、日生に勤めていた蒲池容疑者の勧めで保険に加入。交際を始めた蒲池容疑者 と詐欺を計画し、自分が経営する会社の幹部だった前島容疑者に受取人の役割を持ち掛けた。詐取 した金は借金返済に充てたとみられる。
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