「円天」詐欺、幹部6人に実刑判決…東京地裁 「円天」と呼ばれる疑似通貨を使った「L&G」(破産)の巨額詐欺事件で、全国の 会員計31人から出資金計3億2700万円をだまし取ったとして組織犯罪処罰法違反 (組織的詐欺)に問われた同社元企画部門担当・波勝詞被告(40)ら6人の判決が22日、 東京地裁であった。 田村政喜裁判長は「有名大学の教授が出演するビデオを駆使するなどして、会社の 収益が潤沢だと顧客に信じさせており、手口は大胆かつ悪質」と述べ、波被告に懲役3年 (求刑・懲役4年6月)、5人に懲役2年6月〜2年4月(同4年)の実刑を言い渡した。 判決では、起訴事実を否認している波被告の父親で元会長の波和二(かずつぎ)被告 (76)(公判中)について「経営方針のすべてを決定し、荒唐無稽(むけい)な制度を次々 と考案した」と認定した。 判決によると、波勝詞被告らは2006年7月〜07年1月、全国で開いたセミナーで会員に 「年36%の利息が支払われる」とうそをついて出資金を募り、同社の口座に現金を振り込ま せた。 同事件では計22人が起訴されており、判決はこの日が初めて。 (2009年10月22日11時23分 読売新聞)
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