小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体の収支報告書虚偽記入事件で、 小沢氏が東京地検特捜部の事情聴取を受けた23日、地元の岩手県 奥州市水沢区では小沢氏の潔白を信じる支持者がいる一方、事件へ の関与を心配する声が聞かれた。 後援会水沢連合会の小野寺伝会長(77)は「小沢先生が聴取を受け ても、法に触れることは何も出てこないと信じている」と話し、後援会に 動揺はないことを強調した。 水沢区の主婦(72)は「ほかの政治家も似たようなことをしているの に、小沢さんだけがターゲットになっている感じがする」と検察の姿勢に 疑問を投げ掛けた。 水沢区の会社員男性(62)は今回の聴取が小沢氏に与える政治的 ダメージについて「大丈夫なのだろうか」と懸念。「今までいろいろな 疑惑があったが、とうとう本人まできたかという感じ」とつぶやいた。 前沢区の公務員男性(52)は、政治とカネをめぐり与野党攻防が続く 通常国会について「小沢さんの疑惑追及も結構だが、景気対策を最優 先にしてもらいたい」とうんざりした表情。 東北の建設業界に詳しいゼネコン関係者は「1993年のゼネコン汚 職事件以降、下請けが裏金をつくるようになった。小沢氏の資金は 裏金だから銀行に預けられなかったのではないか」と推測した。 goo 河北新報2010年1月24日(日)09:00
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